2014年11月28日

ポッキーforP6(3)(リリース)

  ポッキー for P6


  88版→P6SRへの変換ツールをリリースします。

pokky_p6.zip



  説明などは、同梱のドキュメントを参照して下さい。
  バグ情報などもあります。


  エミュレータでは、PC-6001VW ver307a2 で動作確認をしました。

2014年11月25日

ポッキーforP6(2)

  ポッキー for P6


  大体、プログラムが終わりました。後は、BASIC変換用ののAWKスクリプトを書くだけです。

  一区切り付いたので、技術的な事をまとめます。
  と言っても、基本はリトルバンパイアとほとんど同じです。


  今回面倒だったのは、以下の3点。


1)音楽再生が単なるPLAY文で実行されている
  前のアリスソフト用BGM演奏プログラムを使うために、PLAY文からBGM演奏プログラム用に変換するプログラムを書いています。
  また、エンベロープを使った場合に音が鳴らないバグがあったので、修正しました。
  (リトルバンパイアで、このバグに相当する曲があります。どうしよう...)


2)ディスク容量が足りない
  2Dを1DDにするので、通常では不足する事はないのですが...

  ポッキーのディスクは、通常の1セクタ=256バイト、1トラック=16セクタの80トラックではなく、1セクタ=512バイト、1トラック=10セクタの84トラックです。このため、ディスク容量自体がかなり違います。

  アリスソフトでも似たような状況だったのですが、CGのサイズが640x200→320x200になるので、グラフィック容量が少なくなって避けられていました。

  ポッキーでは、
  ・複数の画像ファイルを1つのファイルにする。
  ・メッセージファイルを圧縮する。

  で回避しています。


3)速度が遅い
  アリスソフトではあまり気にならなかったのですが(それでもちょっと遅い)、ポッキーでは許容範囲を超えた遅さでした。

  ディスクからデータを読み出し、そのデータを文字列として、全部処理をしています。そのため、MID$を多用しています。

  MID$自体の処理があまり速くなく、さらに文字領域を毎回確保するために、ガベージコレクションも割りと発生していました。

  以上の問題点の対策として
 ・文字領域を決まった場所に割り当てる。
 ・MID$をマシン語処理する。

  としてます。

  とりあえずそれなりな速度にはなっています。速い、とは言えませんが...


2014年11月16日

66SRのキーボードについて(3)

  フォーマットが分かったので、ハードウエアで実現してみました。


  動くかどうかのテスト用なので、Arduino を使います。

  回路図とスケッチは次の通りです。

141116_01_66SR_key_Arduino.PNG


有線通信のスケッチ

赤外線通信のスケッチ



  ハードウエアについての注意点です。

 ・赤外線通信の回路

  赤外線LEDは汎用なら特に何でもいいと思います。今回は共立電子で、L53F3BTというのを購入しました。

  制限抵抗は、330オームにしていますが、これで12mA程度流れる計算です。


  電源電圧 = 5V、順方向電圧降下 = 1.2V(L53F3BTのカタログより)なので、(5-1.2) / 330 = 0.0115 A

  制限抵抗を小さくすると、発光が強くなって赤外線が飛ばせる距離が伸びますが、Arduino の絶対最大出力が40mAなので、あまり大電流を流さないようにして下さい。


 ・有線通信の回路

  コネクタの番号が分かり難いので、Arduinoに接続する前に確認して下さい。66SRの電源を入れた時に、1ピンと2ピンの間に5Vの電位差が出るので、これを確認するといいと思います。

  後は回路図の通り、2ピンと4ピンをGNDに、3ピンを33オームの抵抗を解して接続します。

  スケッチをArduinoに書き込む時は、66SRと接続しない状態でするようにして下さい。



  送信するキーデータですが、Arduino を接続しているパソコンからシリアル通信で送信します。

  パソコンからのデータが0xFF以外は、制御コード = 0b000 として、キーデータを66SRに送信します。
  パソコンからのデータが0xFFの時は、その次のデータを制御コードとし、さらにその次のデータをキーデータとして送信します。


  とりあえずいつもの「あくのりっち」を使った場合について説明します。

http://www.vector.co.jp/soft/win95/prog/se089304.html


 1)回路を組み立てます。
 2)Arduino IDE でArduino にスケッチを書き込みます。
 3)Arduino IDE を終了させます。
 4)あくのりっちを起動します。
 5)「シリアルデバイスを開く」を選び、Arduino IDEで指定したCOMポートと同じものを選択します。
 6)画面下のボーレート設定を1200bpsにします。

  これで通信が可能になっているはずです。

 7)66SRの電源を入れます。BASICを選ぶ画面になるまで待ちます。

 8)F5 を押すために、Arduino にデータを送信します。あくのりっちの「編集」−「BINARYモード」を選び、下の入力部分に、FF、01、F4、を入力します。

 9)N66SR-BASICが起動されれば成功です。


 ・わかっている問題

  パソコン→Arduino→66SRにデータを送信する時に、パソコン→Arduinoの転送よりも、Arduino→66SRのデータ速度が遅いです。そのため、大量にデータを送信した場合、例えばファイル転送した場合などは、Arduinoでデータ溢れが発生します。

  通常はフロー制御を行って、パソコンからくる送信データを抑制するのですが、それがどうもうまくいきません。

  Arduinoのハードウエアは、フロー制御の信号が接続されていないので、Xon/Xoffのソフトウエア制御になります。
  パソコン側でXon/Xoffを受信した時に、送信を抑制/再開のフロー制御をすればいいだけだと思うのですが...このフロー制御は、Arduinoのドライバが行うのか、あくのりっちが行うのか、それともさらに上位のソフトが行うのか、よくわかりません。


  通常の人間がキー入力するような速度なら、特に問題はありません。





posted by えすび at 12:20| Comment(0) | P6解析:サブCPUと8255 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月15日

66SRのキーボードについて(2)

 続きです。


3.データの物理フォーマットについて

 赤外線通信も有線通信も、論理フォーマットは同じですが、物理フォーマットは違います。

 まず、有線通信のフォーマットです。

141115_02_66SR_keywire.png


 ヘッダ1、2は、このままの波形がそれぞれのデータの先頭に送信されます。ヘッダ2のパターンは、"1"のパターンと同一のようです。

 制御データ、キーデータは、それぞれLSBから送信されます。"0"と"1"は、両方とも"H"、"L"のパターンが出力されますが、"H"の長さが違います("L"の長さは同じです)。

 一つの送信データ(ヘッダ+24ビットデータ)を送信してから、次のデータが送信されるまでの最小間隔は、4657us(実測値)です。



 次に赤外線通信のフォーマットです。

141115_02_66SR_keyIR.PNG


 この波形は、サブCPUの出力のため、実際の赤外線LEDが光っているのは、波形が"L"の間になります。
 また、波形で塗りつぶしている"L"の部分は、38KHzの周波数のキャリアがあります。

 後の送信データに関しては、有線通信と同様です。ただし、長さが違う事と、"L"を出力するときは、38KHzのキャリアがあるという事です。特に"L"の出力をする時は、38KHzが16クロック分出力されています。

 一つの送信データを送信してから、次のデータが送信されるまでの最小間隔は、5173us(実測値)です。


posted by えすび at 16:58| Comment(0) | P6解析:サブCPUと8255 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

66SRのキーボードについて(1)

 最近話題の66SRのキーボードに関してです。
 MORIYAさんの所にも情報がありますが、再調査してまとめてみました。


1.データのやりとりの方法について

 66SRとキーボードは離れているため、キーボードの情報を赤外線通信、もしくは有線通信でデータを送信しています。キーボードから66SRへ、一方的にデータを送信しています。

 赤外線通信か、有線通信のどちらかしか行われていませんが、その選択方法は以下の通りです。

 ・66SR本体とキーボードが、付属のケーブルで接続されていたら、有線通信
 ・それ以外は、赤外線通信


 実際の回路での電気的な選択方法は次の通りです。
 (回路図を修正しました)

141115_01_66SR_keysch.PNG


 ケーブルで66SR本体とキーボードが接続された時、キーボード側の2ピン4ピンが"H"になり、その結果をサブCPU3が検知して、送信回路を赤外線通信から有線通信に切り替えます。
 また、66SR側の3ピン4ピンが"L"になり、その結果をサブCPU2が検知して、受信回路を有線通信の方に切り替えます。

 実際の送信データは、4ピンを使ってキーボードから66SRに送信されます。キーボードの2ピンから66SR本体の3ピンに向かって送信されます。


2.データのフォーマットについて

 赤外線通信も有線通信も、論理的に同じフォーマットを使って送信されています。
 ただし、実際の物理的なフォーマットは違います(後述します)。

 1回のデータ送信は、3ビットの制御データ(CT[2:0])+8ビットのキーデータ(DT[7:0])の11ビットのデータを送信します。

 論理フォーマットは以下の通りです。(LSB先送りに注意)

141115_01_66SR_keyformat.PNG


 キーを一度押すと、押したキーのコード(制御データ+キーデータ)が送信されます。押しっぱなしにすると、そのキーコードが連続して送信されます。キーボード側でオートリピートが実現されています。

 キーを離した時には、キーコードが送信されません。


 キーコード一覧です。

141115_01_66SR_keycode.jpg


 前の3桁の数字は3ビットの制御コード(CT[2:0])、後ろの2桁の数字がキーデータ(DT[7:0]・HEX表記)です。その後ろにキーデータを文字に変換しています。

 例えば、000:30(0) の場合は、制御コードが0b000で、キーデータが0x30、アスキーコードが"0"になります。

 「なし」は、他のキーを押していない場合に送信されるデータです。
 「SHIFT」は、SHIFTキーを押しながら、キーを押した時に送信されるデータです。「CTRL」「GRAPH」も同様です。
 「TV」は、キーボード上部の「PC/テレビ」のボタンを押し込んでから、キーを押した時に送信されるデータです。空欄があるのは、それ以外のキーはデータが送信されないためです。

 キーに「SHIFT」「CTRL」「GRAPH」がありませんが、このキーは単体ではデータを送信しないためです。

 「CAPS」「かな」キーを押した状態でも、送信されるキーコードは変わりません。ひらがな/カタカナの変換は本体側のサブCPUが行っているようです。



 また、キーコードとは別に、ゲームキー用のデータが送信されます。

 ゲームキーとは、STOP、SPACE、SHIFT、カーソル上下左右の7つのキーの事です。

 これらのキーは、他のキーとは違い、押している状態か、離している状態かが分かります。他のキーは、押された事しか分かりません。


 ゲームキー用の送信データは次の通りです。

 制御コード(CT[2:0]) = 0b010
 キーデータ(DT[7:0]) = 押されているキーの情報

 キーデータのそれぞれのビットは以下の通りです。

 DT[7]:SPACE
 DT[6]:"0"固定
 DT[5]:←
 DT[4]:→
 DT[3]:↓
 DT[2]:↑
 DT[1]:STOP
 DT[0]:SHIFT


 押されているキー"1"、押されていないキー"0"に出力され、複数のゲームキーが押された時は、その分のビットが"1"になります。全部のゲームキーが押された場合、0xBFになります。


 内部処理は、ゲームキー用の監視をポーリングで監視しているようです。一定間隔でゲームキーが押されている/押されていないの状態を調べているようです。

 その際に、以前の状態と違う場合に、ゲームキー用の送信データとして送信します。通常は、ゲームキーが押された時、もしくは離された時に送信されます。


 ゲームキー用の送信は、上記の通常のキーコードとは独立して行われます。そのため、STOP、SPACE、カーソルキーが押された時は、ゲームキー用の送信、キーコードの送信の両方が送信されます。

 例えば、何も押されていない時に、SPACEキーを押した場合は、

 0b010:0x80 (ゲームキー用の送信)
 0b000:0x20 (キーコードの送信)

 の2つのデータが送信されます。

 また、通常はゲームキー用の送信が先のようですが、逆になることもあります。


 次に続きます。

posted by えすび at 14:06| Comment(0) | P6解析:サブCPUと8255 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月11日

ポッキーforP6

  今日の11月11日はポッキーの日らしいです。


  なので(?)、P6に移植しました。


141111_01_pokky_1.jpg

141111_01_pokky_2.jpg


  ただ、ちょっと前に書いた通り、動作がかなり遅いです。

  ですので、リリースはどうしようか迷っている所です。
  要望があればリリースしてもいいけど...という感じですね。

2014年11月07日

SD6031を内蔵ドライブと併用する

  ツイッターで気になった話題について。


  実機で、内蔵ドライブとSD6031WIFを併用した場合の話です。


  内蔵ドライブとSD6031WIFを併用した場合、実物のフロッピーのデータを読み書き出来たりするので、割と便利です。

  ただし、いろいろと制限が出てきます。


 ○イメージセレクタが使えない

  P6では、内蔵ドライブとSD6031WIF(外付けドライブ)を併用した場合、内蔵ドライブから順番にドライブ番号が付きます。

  そのため、起動ドライブが必ず内蔵ドライブからになってしまい、SD6031WIF上にあるイメージセレクタを使う事が出来ません。


 ○SD6031WIFのイメージを選ぶには

  SD6031WIFでは、イメージの選択は以下のように行っています。

  ☆起動時(リセット後)
   ・INIT.P31 というファイルがある場合は、必ずこのファイルが選択される。
   ・INIT.P31 がない場合は、日付が一番新しいファイルが選択される。

  ☆起動した後に、SDカードを一度抜いて、再度挿した後
   ・日付が一番新しいファイルが選択される。


  以上のことから、実物のフロッピーのデータの読み書きをする場合、例えばフロッピーにSD6031のデータを書き込みたい場合には、以下の手順を踏む必要があります。

 1)P6本体の背面のドライブ数を1か2に変更する。
 2)本体にユーティリティディスクをセットする。
 3)SD-6031WIFを本体に取り付ける。SDカードの内容は、とりあえず何でもいい。
 4)リセットして、ユーティリティを立ち上げる(ディスクのコピーを選ぶ)。
 5)SDカードを一度抜く。
 6)フロッピーにコピーしたいイメージファイル(〜.P31)の日付を最新にする。
   西田さんのページ(http://tulip-house.ddo.jp/digital/SD6031/index.html)に、日付変更プログラムが紹介されています(http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se351123.html)。

 7)SDカードを挿した後、コピーユーティリティで、目的のファイルをコピーする。



  SD6031WIFのファイルがちゃんと読めているかどうかを確認するだけなら、

 1)本体にフォーマット済みのディスクを挿して起動して
 2)SDカードを一度抜いて
 3)目的のイメージファイル(〜.P31)の日付を最新にして
 4)SDカードを挿して
 5)files 2 (or files 3)

 で確認できるはずです。



 もっと手っ取り早いのは、SDカード上にイメージファイルを目的のものだけにする事です。



  上記の話は、PC-6601/PC-6601SRのいずれも同じです。

posted by えすび at 00:01| Comment(3) | HW:SD6031 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月03日

某88ソフトforP6

  アリスソフトの技法を使って、他の88版ソフトをP6SRで動かす計画。


  88版の某美少女アドベンチャーソフトを移植しています。また18禁ですが...


  大体出来上がったんですが、結構致命的な欠点が。

  「遅い」


  88版を大体そのまま持ってきているので、そんなに差はなさそうなんですが、なぜか非常に遅いです。

  また、文字列演算(MID$)を頻繁に使っている関係で、たまにガベージコレクションで止まる事もあります。


  エミュレータで加速状態でプレイすれば快適なんですけどねぇ...


  速度が何とかならないと、お蔵入りにするかも知れません。


  出来れば11月11日にリリースしたいんだけどなぁ...