FM-TOWNS MA のCDドライブの修理をしました。
数年前から、だんだんと読み込めなくなって、修理前はほとんどのCD-ROMが起動出来ない状態になりました。
TOWNS MA/MX のCDドライブがだめになるのは有名なようなんですが、修理したという事例が全然見当たりませんでした。
とりあえず↓のような記事を見つけたので...
『故障かも?でも大丈夫。CDの症状別対処法』
https://audio.kaitori8.com/topics/cd-maintenance/
この記事の中に、レーザー出力を調整できる出力ボリュームがある、というのがあったので、MAのCDドライブでも、同じものがあるかもと思って調べました。
結局、レーザー出力を調整しているわけではなさそうなのですが、とりあえず読み込めない症状が直りましたので、以下に手順を示します。
(当然ですが、自己の判断・責任で行って下さい)
0.手持ちのCD-ROMで、どれが正常に読めないか、をまず把握してください。
1.CDドライブを取り外します。邪魔なので外側のマウント用の金属フレームも外します。前面部分のプラスティックの銘板(FM-TOWNSII MA と書いているプラスティック)も外します。
2.CDトレイの上側のプラスティック部分を外します。左右に2か所ずつ、前面に1か所の合計5か所のツメが掛かっていますので、うまく外して下さい。結構大変です。
3.真ん中の黒いプラスティック板を外します。接着剤で張り付けられていると思いますが、ちょっと力を加えると外れると思います。
4.ピックアップレンズの下にある、トリマコンデンサ(半固定コンデンサ)を調整します。2枚目の赤丸の部分にトリマコンデンサがあります。小さいドライバなどで回します。
多分、経年変化でトリマコンデンサが所望の容量値が出なくなって、誤動作しているのだと思います。トリマコンデンサを数回、ぐりぐりと回してから、元の位置に戻します。
5.3で外したプラスティック板を取り付けます。接着剤ではなく、両面テープで張ります。取り付ける際、上下のでっぱりを確実に合わせる様にしてください。ちゃんと取り付けないと、CD-ROMに傷が入ります...
6.本体に取り付けて、動作を確認します。
7.だめなら、トリマコンデンサを少しずつ回して、また確認、というのを繰り返して下さい。
トリマコンデンサなので、レーザー出力を調整しているというより、発振周波数を調整しているのかもしれません。
うちの TOWNS MA で試した所、150枚弱のCD-ROMで、動作しなかったのは3枚だけでした。その3枚は、起動するが途中でエラーが出るもので、CD-ROM側の問題のようです。