X68000 の電源をATX電源で動かす事は既に行っていました。
それをACアダプタで動かすヤツを買って改造を試みようとしました。
とりあえず前のATX電源を使って、久しぶりにX68000を動かしてみると、動かない...
前までちゃんと動いていたと思ったんですが...
FDDにもHDDにもアクセスせずに、画面にも全く映らない。
画面はいろいろ他の要因もあるのですが、FDDにもアクセスしないのはおかしいので、本格的に調べる事にしました。
とりあえず、CPUにロジアナをつないでモニタする事にしました。
すると、アドレスがまともにカウントアップしておらず、止まっているようでした。
それぞれの制御信号をモニタすると、nBERR(バスエラー)が出力されるようで、リセット解除した後に、ある程度経つと nBERR が出力されていました。
アドレスも併せて取った波形が↓です。
(ここにたどり着くまで、かなり時間が掛かってますが)。

0xE8A01C でバスエラーが出ており、このために CPU がエラー処理に飛んでいるようです。
0xE8A01C を調べてみると、RTC のテストレジスタのようですhttps://datacrystal.romhacking.net/wiki/X68k:IOMAP
RTC のRD/WRのピンもロジアナで見たのですが、バスエラーが出ている時、つまりアクセスしているはずの時にも、RD/WRの信号が変化しませんでした。
RTC へのアクセス信号を作っているのが、X68000-ACE の場合は一番下の基板のLSI(MESSIAH)のようで、LSIの出力が、RTCのRD/WRに入力されています。
うちの X68000-ACE は、バッテリーからの液漏れで断線の修理をしましたが、さらに腐食が進んで他の信号線も断線したようでした。
さらに3か所、信号線をつなぐことで、バスエラーも発生しなくなって、問題なく動作するようになりました。
自作のコンバータを使って、画面表示も確認できました↓

肝心の電源の方ですが、↓を使って X68000 内に組み込んでいます。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07WBVLWNP/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
大容量のACアダプタが必要なんですが、とりあえず手持ちの12V-3A を使っても動作しました。
長時間使っていないので、安定動作かどうかは不明です。