2022年03月19日

P6の-5V電源についての注意点

  P6の-5V電源についての注意点

  P6には、拡張コネクタに出力している電源が4種類あります。+5V、+12V、-5V、-12V ですが、このうち、+5V、+12V、-12V は電源ユニット内で生成されています。


  残りの -5V は、メイン基板上で、以下のような回路で生成されています。
220319_02_−5V生成回路.PNG


  この回路は、P6 の全機種でほぼ同じ回路です。

  ツェナーダイオードの諸元はわかりませんが、多分ツェナー電圧が5V程度だと思われます。


  この回路だと、-5V に流せる電流は

  (12-5)/150 = 47mA

  程度で、それ以上流すと電圧が 0V に近くなってきます。


  今回、そのままコンバータにこの -5V を使ったのですが、実測値では、-3.26V まで下がりました。


  この -5V は、P6内部と拡張RAMの DRAM の電源に使われていますが、消費電流がすごく小さいので上のような回路になっているのだと思われます。

  そのため、その他の用途で使用される事を想定していないので、使用時には注意が必要です。

posted by えすび at 21:35| Comment(0) | P6解析:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

RGBコンバータ(21)(初代機用回路図ver2)

  RGBコンバータ(21)

  初代機用の回路図の本体側を一部修正しました。

  元の回路図では、-5V を P6の -5V から直接取っていたものを、-12Vの電源からレギュレータを使って変換するように変更しました。

  P6 の -5V の電源端子は使ってはいけない(?)電源だったようです。理由は後述します。


  初代機用RGBコンバータ回路図ver2(本体側)
220319_01_初代機用RGBコンバータ回路図1.PNG



  P6内部から -12V を取る必要がありますが、RS-232Cのコネクタが分かりやすいです。

  -12V 取り込み箇所
220319_01_−12V取り込み.jpg


  赤い矢印の箇所です。


  基板の表から見ると、以下の部分に当たります。
220319_01_−12V取り込み表.jpg



  使用しているレギュレータ、コンパレータは、秋月電子で購入できます。

https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03972/
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-10028/



  外付け側の回路図は変更ありません。


posted by えすび at 20:38| Comment(0) | HW:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月13日

RGBコンバータ(20)(初代機用実装について2)

  RGBコンバータ(20)(外付け側実装)

  RGBコンバータの初代機用実装について、私が行った方法を紹介します、の続きです。


  外付け側も回路図を実装すればいいのですが、mk2/SR用のFPGAコンバータの基板をベースに改造しました。


  !!!注意!!!
  改造した結果、元の回路や今の回路が動かなくなるかもしれません。
  自己責任でお願いします。


  FPGAコンバータ改造箇所
220313_02_FPGAコンバータ改造箇所.PNG



  順を追って説明します。

 1)74LCX245の2ピンをFPGAボードの4ピンに接続する
   入力信号を1本増やすためのものです。

 2)74LCX245の18ピンがGNDにつながっているので、それをカットする。
   入力信号を1本増やすためのものです。

 3)74LCX245の18ピンを 1KΩ でプルダウンする。
   mk2/SR用で使用する際に、入力オープンになるのを防ぐものです。

 4)74LCX245の11〜18ピンに、本体側からの信号を入力すれば完了です。


 4)を実現するために、別にコネクタを設けても構わないのですが、今回は既に実装されている、DIN8PINの部分を改造して、信号を9本通すという無茶をしてみました。ピン数が足りないので、DIN8PINのケースも使用しています。

  改造方法は以下の通りです。

 1)FPGAコンバータのDIN8PINを外す。
   これが結構大変です。以下のようにしましたが、コツと慣れが必要です。
  ・100Wのはんだごてを使う。
  ・ハンダ付け部分にハンダを盛る。
  ・コネクタの複数のピンを温める。
  ・コネクタと基板にドライバーを差し込んで、徐々に抜く。

 2)DIN8PINの2ピンがGNDに接続されているので、それをカットする。
  基板の表と裏の両方にあるので、両方ともカットする必要があります。


  あと、この改造をした場合、通常のmk2/SRで使用しているケーブルも

 ・線を1本追加して DIN8PIN のケース同士を接続する
 ・2ピンをDIN8PIN のケースに接続する

 のいずれかの加工が必要になります。



  初代機からの出力がDIN8PINで出せれば、ケーブルも含めて完全に共用できたんですが、穴のサイズが小さかったので、DIN8PIN が使えませんでした。


posted by えすび at 22:05| Comment(0) | HW:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

RGBコンバータ(19)(初代機用実装について1)

  RGBコンバータ(19)(本体側実装)

  RGBコンバータの初代機用実装について、私が行った方法を紹介します。


  まず、初代機用RGBコンバータ回路図(本体側)を組み立てます。

  初代機用RGBコンバータ基板(本体側)
220313_01_初代機用RGBコンバータ基板(本体側).jpg


  基板を継ぎ足していますが、大きいサイズの基板がたまたまなかっただけです。
  この基板をRS-232Cボードの部分に装着します。

  基板は、本体内にネジ止めします。ネジが1か所のため、RS-232Cのコネクタ用の穴に基板サイズをぴったり合わせないと、使っている時にぐらつきます。

  実際に装着したのがこちら。


  コンバータ基板装着(本体内部)
220313_01_コンバータ基板装着1.jpg


  下側のネジ1本で本体に固定しています。


  コンバータ基板装着(コネクタ側)
220313_01_コンバータ基板装着2.jpg


  コネクタの穴と、基板の横幅がぴったり合っています。これで使っている時もぐらつきません。

  この基板に入力する信号線ですが、初代機の基板の裏のRFコンバータの足に直接はんだ付けして引き出す必要があります。



  初代機の基板を取り出すには、以下のように行うといいでしょう。


  !!!!!注意!!!!!
  作業時に、感電のおそれがあります。
  初代機は電源ユニットがむき出しです。さらに電源スイッチもむき出しです。
  作業する時は必ずコンセントを抜いて、電源を切って、少し時間をおいてから作業して下さい。
  自己責任でお願いします。

 1)本体裏のネジを外します(5か所)
 2)本体の上蓋を外し、スピーカーのコネクタを外します。
 3)キーボードのコネクタを外し、キーボードを外します。

 4)本体内の金属板のネジを外します(6か所)。
   右上のネジは、電源スイッチの下にあるので、電源スイッチを上にずらして外す必要があります。
 5)右のトランス(大きい金属の円筒)を止めているネジを外します(4か所)。
 6)電源ユニットのコネクタを外します(3か所)。他のコネクタは外さないようにして下さい。

 4)5)6)は以下の写真を参考にして下さい。
 4)の6か所は赤矢印、5)の4か所は紫矢印、6)の3か所は緑矢印で示しています。

  本体内部1
220313_01_本体内部1.jpg


 7)金属板を上に動かすと、電源ユニットごと外れて、下の基板が外れるようになります。
   このまま基板だけを抜き取ります。

  本体内部2
220313_01_本体内部2.jpg

 8)基板を裏向けて、RFモジュレータの足から、信号を取り出します。

   RFモジュレータの足は、上から

   +12V、+5V、-5V、GND、3.58MHz、B-Y、CHB、R-Y、Y

   です。今回は、+12V と CHB は使っていません。

  信号取り出し1
220313_01_信号取り出し1.jpg


 9)基板を元の位置に戻します。プリンタのクリップやボリュームが引っ掛かるので注意が必要です。

  取り出した信号線が基板の左から出すといいでしょう。

  信号取り出し2
220313_01_信号取り出し2.jpg


 10)後は、金属板を元の位置に戻して、逆の手順で組み立てて下さい。
posted by えすび at 22:03| Comment(0) | HW:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月11日

RGBコンバータ(18)(ver41リリース)

  RGBコンバータ(18)(ver4.1リリース)

  RGBコンバータの新しいバージョンをリリースします。
  外付けSRAMが必要なバージョンです(ばくてんさんの所で売っている分です)。


怪しいCycloneIIボード1版:c2_ver41.zip
怪しいCycloneIIボード2版:c2_r_ver41.zip


○ver4.0→ver4.1変更点
 1)mk2以降での色コード0x01〜0x07の発色の変更
   青紫、橙、赤紫、青緑、空色、黄緑、灰色の発色を変更しました。
   (色がヘンだったので)


 2)初代機での出力安定の回路の追加


posted by えすび at 22:27| Comment(0) | HW:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月05日

RGBコンバータ(17)(初代機用回路図)

  RGBコンバータ(17)

  初代機用の回路図をアップします。


  初代機用RGBコンバータ回路図(本体側)
220305_02_初代機用RGBコンバータ回路図1.PNG


  RS-232C出力用の場所と穴を使って、本体側の回路を実装します。

  使用しているIC(コンパレータ)は、秋月電子で購入できます。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-10028/



  初代機用RGBコンバータ回路図(外付側)
220305_02_初代機用RGBコンバータ回路図2.PNG


  外付け側は、現在のmk2以降用のRGBコンバータを利用しています。

  P6からRGBコンバータへの信号線を1本追加しています。
  そのため、今のままのでは使用できず、何らかの改造が必要になります。


  改造方法などの実装方法は、また別の記事で。



posted by えすび at 23:51| Comment(0) | HW:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

RGBコンバータ(16)(ver40リリース)

  RGBコンバータ(16)(ver4.0リリース)

  RGBコンバータの新しいバージョンをリリースします。
  外付けSRAMが必要なバージョンです(ばくてんさんの所で売っている分です)。


怪しいCycloneIIボード1版: c2_ver40.zip
怪しいCycloneIIボード2版: c2_r_ver40.zip


○変更点
 1)VGA側の解像度 640x480 と 1280x1024 を選択できるようにした。

  以前のバージョンでは、FPGAにデータを書き込んだ時に決まっていたのですが、
 それを後から選択できるようにしました。
  FPGA上のプッシュSWを長押しすることで、解像度が選択できます。

  またRGBコンバータが起動した時(デフォルト)は、640x480 で起動します。
  デフォルトを 1280x1024 にしたい時は、FPGAボードの pin104 をGNDに落として下さい。
  隣のピンがGNDなので、ショートピンを繋ぐことで、デフォルトが変更されます。


 2)初代機対応

  初代機をRGB出力が出来るようになります。
  ただし、追加で別回路(別基板)と、現在のRGBコンバータの回路の
 一部変更が必要になります。

  初代機を映さないのであれば、改造などは必要ありません。

  具体的な内容に関しては、後日掲載します。


 3)色にじみモードの表示回路の一部修正
 4)外付けRAMとのタイミングの修正




  以下は前バージョンから同じ文言です。


  怪しいCycloneIIのみのリリースとなります。
  怪しいCycloneIIボードが、1と2の二つありますが、73ピンのパワーオンリセットの回路のみが違うものがあります。
  ボード1:電源投入時、L→H
  ボード2:電源投入時、H→L

  基板の裏をよーく見るとわかるんですが、面倒な場合はどちらか動く方を使用して下さい。
 (リセットが違うので、別バージョンのものを書き込むと、ボタンを押してもLEDが点灯しません)


 ・使い方

  ボードに電源を供給して、mk2/66/mk2SR/66SRを起動すると、普通に表示されます。
  mk2SR/66SR使用時は、クロック出力を3.58MHzの方にして下さい(普通はこちらになっています)。

 ・怪しいCycloneIIボード版
  ボード上のプッシュスイッチを押すと、にじみが出せます。
  プッシュスイッチを押す毎に、にじみなし→赤青→青赤→桃緑→緑桃→にじみなし、となります。
posted by えすび at 18:44| Comment(0) | HW:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする