mk2SR と 66SR の回路図レベルでの、他の機種との差異についてです。
○mk2 → mk2SR
・CPUクロックが、14.31818MHz である。
これは、『サイクルスティール方式』を行うため、画面表示を行うクロックと同じにしているためです。
『サイクルスティール方式』とは、画面表示をするためにVRAMからデータを読み出す時にだけ、CPUにウエイトを掛けるものです。従来の「画面表示の期間は、バスリクエストを出して常にCPUを止める」よりもCPUが止まらないために、動作が速くなります。
・PSG(AY-3-8910)が、FM音源(YM-2203)になっている。
PSG部分はコンパチのようです。また、mk2までのPSGの動きをそのまま使えるようにするため、4MHzのクロック(セラミック発振子)をCPUクロックとは別に用意されています。
・カスタムLSI(メモリコントローラ、I/Oコントローラ、CRTコントローラ1,2)が、mk2から変更されている。
これは、まあ、機能とクロックが変わったからですね。
・アドレスバスの上位3ビットにセレクタが入っている。
SR の機能として、8Kバイトを単位として、自由に組み替えができます。その機能のためのようです。
・CRTコントローラからの映像出力が、メモリコントローラに入ってから、外部に出力されている。
パレット機能の実現のようです。しかし、なぜ16色中4色だけしかパレットが使えない仕様なのだろう...
・DRAMへの書き込みが、4ビット単位で出来るようになっている。
VRAMのアクセスで、1ドット(4ビット)単位でアクセスするため、このようになっているようです。
他にも細かい違いはありますが、大きくは変わっていません。
○mk2SR → 66SR
・フロッピー基板が追加された。
搭載されているカスタムLSIも、周辺回路も、ほとんどPC-6601の回路と同じです(WGATEにリセットが入った程度の変更)。
また、FDDコントローラのために、16MHzの水晶発振子が設けられています。
・SUB-CPU周りが変更されている。
接続方法と機能が変更されています。
他の機種:CPU = 8255 = SUB-CPU
66SR:CPU = 8255 = SUB-CPU(1) = SUB-CPU(2) = (キーボード内の)SUB-CPU(3)
他の機種では、SUB-CPU は、キーボード、CMT、RS-232C の処理を行っているが、66SRでは以下の通りになっている。
SUB-CPU(1):CMT、RS-232C、SUB-CPU(2)
SUB-CPU(2):カレンダーLSI、テレビコントロール、SUB-CPU(3)
SUB-CPU(3):キーボード
と分担している。
・電源系の変更。
STAND-BYモードの時に、通常の5Vは停止するが、STAND-BY用の電源のみが出力されるようになっている。
また、バッテリーを持っていて、サブ基板上のカレンダーLSIに供給している。
キーボード上のSUB-CPU(3)は、バッテリー駆動が可能になっている、本体とワイヤ接続されている時は、本体から電源を取っている。
・テレビコントロールの追加
66SRのキーボードやプログラムから、テレビのチャンネルの変更が可能になっている。
mk2SRには、テレビコントロールの回路自体がありません。
カスタムLSIや各種ROMは、mk2SRと66SRでは全く同じものが使われています。
ちなみに、mk2SRと66SRを判別するレジスタがありますが、これは、I/Oコントローラの56ピンの状態を出力しているようです。


かなりいろいろ変更されていてNECの本気度が感じられます。
SUB CPUが追加されているとは全く予想外!
メモリサイズの問題かとも思いましたが,ポートのピンが足りなくて増やした感じでしょうか?
1つで処理できないという意味ではなく、電源が落ちるからです。
66SR が STAND-BYモードの時は、電源が供給されているのは、サブ基板のみのため、SUB-CPU(2)だけが動作しています(SUB-CPU(1)は動作していません)。
その状態で、キーボードが押されると、SUB-CPU(2)がメイン電源を入れて、本体が立ち上がる、という動作をします。
> これは、『サイクルスティール方式』を行うため、画面表示を行うクロックと同じにしているためです。
> 『サイクルスティール方式』とは、画面表示をするためにVRAMからデータを読み出す時にだけ、CPUにウエイトを掛けるものです。従来の「画面表示の期間は、バスリクエストを出して常にCPUを止める」よりもCPUが止まらないために、動作が速くなります。
CPUの動作クロックは3.58Mに下がりますが、サイクルスチールになった分で補える、という
ワケですね。
上位機のようにVRAMをデュアルポートにすれば、その必要もなくなりもっと速くなりますが。
ところで、OPNやボイスからの割り込みを受けるようになったんでしたっけ?
OPN からの割り込みは接続されていません。
音声合成(uPD7752)からの割り込み(REQ信号)は接続されています。
これ、MODE1〜5のときの従来機との速度合わせとかどうやってるんでしょうか?
これ、MODE1〜5のときの従来機との速度合わせとかどうやってるんでしょうか?
書こうと思ってほったらかしてました(^^;
CPUクロックが、14.31818MHz ではなくて、その4分周の 3.579545MHz がCPUクロックです。
このクロックは、mk2/66 の4MHz よりも遅いのですが、mk2/66 では、描画期間はCPUが停止しているため、実質のCPUクロックは、2MHz程度になります。
mk2/66:2MHz以下
mk2SR/66SR:3.579545MHz
SRでは、適当にCPUを止める事によって、mk2/66と同じCPU速度になるようにしています。
ちなみにバスリクエストOFF、CRTKILLにすると、mk2/66の方が速く動きます(^^;