6)画面に表示された
CPUが動いてから、POWERのLEDが緑の点滅をするようになりました。
点滅の間隔は2種類あるようですが、なぜ点滅するかは不明のまま。
X68000を使っている人ならば、ここでピンとくるのですが、何せ初心者なもので...
CPUをロジアナで観測してもよくわからないし...どうしようかと思って適当にいろいろ触っていました。
LEDの点滅が関係があるのかと、RESETやINTERRUPTボタンを押したりしていると...
RESETを押した状態で画面に、「エラーが発生しました。リセットを押して下さい」の表示が(!)
やっと画面が出たよー。とりあえず画面周りは壊れてなかったよー。
でも、RESETを離すと、画面は真っ暗に。うーん。
7)正常動作した
何度か繰り返しても上記の状態のままでしたが、ある日ちょっとだけ手順を変えると、
普通に「エラーが発生しました。リセットを押して下さい」の表示が(!!)
原因が判明すると納得の状態でした。
今まで動作しなかったのは、
メイン基板+拡張コネクタ+サブ基板+CRT表示基板+ATX電源
で、ATX電源側で電源のON/OFFをしていましたが、その際、サブ基板の電源(赤いヤツ)はOFFにしていました。
今回、サブ基板の電源をONにした状態で、ATX電源側で電源をONにすると、正常動作をしました。
動作としては両方とも正解で、
サブ基板OFFで、ATX電源ON → X68000の電源OFFのシーケンス
サブ基板ONで、ATX電源ON → X68000の電源ONのシーケンス
になるためです。
だから、サブ基板OFFの時はLEDが緑点滅していたんですね。
こんな事なら、X68000からATX電源のON/OFFが制御できる回路を作ればよかった...とは後からわかる事ですね。
8)バックアップ電池
FDDドライブなどを戻せば問題なく起動するはずですが、それより前にサブ基板の方のバックアップ電池を何とかします。
P6SRでは、充電電池をスーパーキャパシタに置き換えました。
X68000でも同じ処理をしようとしたのですが、後期の機種は充電電池ではなくて、ボタン電池を実装しているようです。
スーパーキャパシタでは、そんなに持たないので、ボタン電池にする事を検討します。
例によって、Outside X68000 の回路図を参考にします。
初代機とXVIのバックアップ回路の部分を書き出すと...
初代機バックアップ回路
XVIバックアップ回路
ACEでも同じような回路になっているはずなので、実機で確認すると、以下のようでした。
ACEバックアップ回路
これを見る限り、初代機の2SA1015YのエミッタがVCC2に接続されているのは、VCC1の間違いのようですね。
結局、下図の赤丸の部分にダイオードを挿入すればいいようです。
ACEバックアップ回路(修正箇所)
ダイオードは手持ちの適当なものを使いました。そんなに電流が流れるわけでないので、普通のスイッチング用のもので構わないと思います。
基板上では、以下のようにしました。

ACEバックアップ回路(修正前)

ACEバックアップ回路(修正後)
(4)に続きます。