PC-6601 のドライブ増設についてです。
先にも書きましたが、FM-77AV は 2D ドライブです(FM-77AV20以降が2DDドライブのようです)。
今回、このドライブをPC-6601 の増設ドライブとしてみました。
まず、ドライブにFM-77用の取り付け金具などが付いているので、それを外します。

ドライブ前面です。フロッピーの取り出しボタンが中央下部の大きなヤツです。

ドライブの端子側の写真です。
右側の白いのが電源端子で、電源部のコネクタをつなぎます。
左側がフラットケーブルをつなぐ所です。ドライブ0と1のどちらを先につないでも構いません(チェーン状になる)。
左が1、2番、右が33、34番です。フラットケーブルの赤い方が1番です。
よーく見るとドライブの基板に端子番号が書かれています。

ドライブの裏面の写真です。右側中央のディップスイッチが、ドライブ番号の選択用です。
0、1、2、3、とありますので、使用するドライブ番号(0ならドライブ1、1ならドライブ2)にします。
2、3にしても、66の回路が対応していません(改造したら動きそうには見えるケド...)。

PC-6601内蔵のドライブと、FM-77AV のドライブを並べてみました。高さが1センチほど違います。
このため、普通に取り付けることができません。
今回、以下の改造を行いました。
・高くなった分だけ、ドライブを取り付けている金属板を1センチ浮かす必要があります。そのため、金属板を止めているネジを1センチ長いネジに変更しました。さらに上蓋との間に1センチ分のスペーサと7ミリのスペーサを入れました。
・上蓋が閉まらなかったので、引っ掛かっている部分を処理しました。具体的には、スピーカーが取り付けている金属板を少し傾け、プラスティックの出っ張りを削りました。
・金属板を支えている支え金具が、支えている高さが1センチ短くなったため、その金具を加工して対応しました。
・元のPC-6601内蔵ドライブが1センチ低くなるため、取り出しボタンが押せなくなります。その対応として、これも8ミリのスペーサーで浮かしました。
以下、写真です。

PC-6601内蔵ドライブ(右)とFM-77AVのドライブ(左)を置いた所です。
この上に金属板をかぶせて取り付けます。
PC-6601内蔵ドライブには、8ミリのスペーサが取り付けています(見づらいですが)。

金属板に穴を開けています。
これは、FM-77AVのドライブの取り付け穴の場所が違うためです。
3箇所穴を開けています。右下はスリットの上になるため、穴が開けられませんでした。

金属板に取り付けた様子を正面から見た写真です。
右のPC-6601内蔵ドライブが、8ミリのスペーサで浮いているのがわかると思います。
逆に言うと、この分だけ金属板が下になるという事です。

変形させた金属板支え金具です。
穴も開けて、金属板に取り付けるようにしました。

金属板支え金具を金属板に取り付けた所です。
後ろの柱と高さを合わせています。この部分が下部の基板の上に乗ります。

ドライブを金属板に取り付けた後に、上蓋に金属板を取り付けた写真です。
金属板が取り付けている4箇所のネジの内、左の2つの下には1センチのスペーサが入っています。右の2つの下には、7ミリのスペーサが入っています。
7ミリのスペーサが手に入らなかったので、0.8ミリのワッシャーを9枚重ねています。
左右の高さが違うのは、上蓋が閉まらないための苦肉の策です...

上蓋が閉まらないため、下部の一部を処理しています。
右上のスピーカを取り付けている金具を多少内側に曲げました(元々は垂直)。
また、拡張カートリッジの上の部分にある、プラスティックの出っ張りを削りました。同様にその上の2箇所の出っ張りも削っています。
写真下部の緑の紙は気にしないで下さい(現在、解析中(?)の音声合成のモニタ回路が置いています)。

今回使用したネジとスペーサーです。
(左上)元々金属板を止めていたネジです。
(左下)ネジは、ネジ頭が薄いタイプがあったので、それを使いました。4×20です。
スペーサは、3種類です。
(右から2つ目)金属板を支えるためのもの1(スペーサ:高さ10ミリ×穴径4ミリ)
(一番右) 金属板を支えるためのもの2(ワッシャー:穴径5ミリ×外径12ミリ×厚さ0.8ミリ×9枚)
(左から2つ目)内蔵ドライブのゲタ上げのもの(ネジ付きスペーサ:高さ8ミリ×ネジ3ミリ)

取り付けた後の写真です。
左がFM-77AV のドライブです。
写真では分かりませんが、取り出しボタンがケースの下まであります。使用には支障ないですが。
動作画面は写していませんが、普通に正常に動作しました。これもFM-77AV のドライブの方が、動作音が静かです。
これもBASIC や普通のプログラムでは 1D としてしか扱いませんが、2D として使う事も可能です。
当然、直接μPD765A にアクセスする事になります。